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飯ダコのピラフ

【1人前:493kcal】

コラム
 タコの旬は夏と冬。今回は冬ダコより一回り小さい夏ダコ、飯ダコ漁の盛んな柳川市沖端におじゃましました。
 干満の差が6メートル、また筑後川などから養分が流れ込む有明海。「自然の好条件のお陰で沖端の飯ダコは天下一品の味」と今年69歳、飯ダコ漁歴なんと58年の加藤さんは話されていました。漁法も真ダコで使うような壷ではなく二枚貝です。
 手のひらサイズの深みのある赤貝の殻を2枚1組にしてロープに結び海に沈めておく。するとタコの習性として吸盤を使って入り、そしてふたをし餌をじーっと待つそうです。
 夜明けに引き上げる作業は9月まで続きます。盆ごろに雌ダコの頭に卵がびっしり入り、火を通すと米粒のようになるので飯ダコと呼びます。
 今回は飯ダコに教えられました。「身の丈を知る」・・・タコは自分にあった器を選んで入るそうです。


毎日新聞福岡版「ごはんのじかん」2004.8.7掲載




カップ2
飯ダコ 5〜6ばい(約200g)
A
たまねぎ(みじん切り) 1/2コ
にんにく(みじん切り) 1かけ
完熟トマト 大1コ(約250〜300g)
B
カップ2
小さじ1
オイスターソース 小さじ1
白ワイン 大さじ2
レモン(くし切り) 1コ
パセリ(みじん切り) 適宜
粗びき黒こしょう 適宜
・オリーブ油、緑茶葉、塩、砂糖
 
[1]

飯ダコの臓物を抜いてから丸のまま塩もみし、ぬめりと汚れを取り除き水洗いする。

[2]

緑茶葉を入れた沸騰湯に[1]を入れゆでる。サッと水につけて冷まし、粗くぶつ切りにする。

ポイント・・・タコは茶汁でさっとゆでて生臭みを取る。

[3]

米は手早く洗いザルに上げて水けをきる。トマトはヘタを除き一口大に切る。

[4]

なべにオリーブ油大さじ2を熱し、Aを加え強火でいためる。たまねぎがしんなりしたらタコを加え手早くいため白ワインをふりかける。さらにトマトを加えよくいため水分を飛ばし、砂糖小さじ1を加える。

ポイント・・・タコピラフのかくし味に砂糖を加える。

[5]

[4][3]の洗い米とBを加え煮立ってきたら弱火にし、ふたをして15分間炊く。火を止めて10分間蒸らす。

[6]

全体をさっくり混ぜ器に盛り、レモンを添え、パセリをちらす。好みでこしょうをふりかける。




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